こんにちは。Work is funnyのスフィです。
今回はP2Vのお話をさせていただきます。
あまり聞きなれないかもしれないですが、
P2Vは業務システムを使い続けたい企業や複数のサーバーの統合にお悩みの企業様には、
是非、検討の土俵にあげていただきたい仕組みの一つでございます。
と、いうことでこれを見ればP2V良さがわかる!
そんなコンテンツを配信させていただきます!
1.そもそもP2Vって何?
Physical to Virtualの略でP2Vと言います。
自社運用している物理サーバー上で稼働しているアプリケーション、OS、設定などを※ハイパーバイザなどを使い
丸ごとクラウド上の仮想マシンへ移行する技術です。
※ハイパーバイザは仮想化内で複数の異なるOSやアプリケーションを並行して使えるようにするソフトウェアです。
1-1.V2P
Virtual to Physicalという逆の技術も存在します。
物理サーバーから仮想サーバーへの以降がP2Vに対し、
仮想サーバーから物理サーバーへの以降がV2Pと言います。
1-2.V2V
Virtual to Virtualは仮想サーバーから別の仮想サーバーへ移行することをV2Vといいます。
2.P2Vのメリット
P2Vのメリットは以下の点があげられます。
- サーバーの管理コストを抑える
- 複数あるサーバーを一元化できる
- 古いOSやアプリケーションの継続利用ができる
- スタンドアロンで運用していたアプリケーションの共有ができる
などがあげられます。
3.P2V活用シーン
メリットはわかりました。
実際にどんな時に活用できるのかを解説していきます。
3-1.WindowsServerのパターン
サポート終了してしまっているWindows2003サーバーが稼働している。
サーバー内では業務システムが稼働しており、
筐体が壊れそうだけど、システム入れ替えにかなりの費用がかかる。
課題
- WindowsServer2003というサポート終了のOSが稼働しておりセキュリティが脆弱
- 筐体が壊れたら業務停止の危機
- システム入れ替えコストの捻出
P2Vで解決
- 仮想化先のサーバーはサポート対応サーバーなので脆弱性があった際の更新プログラムが出る
- 筐体自体は新しくなるので故障リスクを大幅に削減できる
- 業務システムと稼働させるサーバーを立てるコストよりはるかに安価に導入ができる
古い物理サーバー(筐体)と古いOSが稼働していてセキュリティリスクがある環境を解決。
3-2.古いOSでしか動かないアプリケーションを使用
サポート終了後のOSを使用している。
理由として、そのOSでしか動かない業務システムを運用。
システム再構築費が1000万円以上するが故障も不満もないので、
使い続けてしまっているが、セキュリティリスクが怖い。
課題
- サポート終了後のOSで稼働しておりセキュリティに不安がある
- システム再構築費の捻出
P2Vで解決
- サポート終了後のOSでも安全に使える
- 環境へ移行もとより不満がないシステムなので再構築するよりはるかに安価で継続利用が可能
3-3.各支店でサーバーや違うシステムが稼働
各支店でサーバーや違うシステムが稼働している。
本社にしかシステム担当がおらず、状況判断が大変なため有事の際業務が長い時間停止する。
課題
- 各支店バラバラのシステムを支店ごとのサーバーで動かしているので管理が煩雑
- 有事の際の復旧スピードが業績に大きな影響がでる
P2Vで解決
- バラバラだった各支店のシステム、サーバーを一台に統合
- 統合したことによってシステム管理者の負担と工数が減り保守対応、サポート対応が早くなる
また、リスクマネジメントとして定期メンテナンスもしやすくなり問題が減った
3-4.スタンドアローン版の業務システムを社員で共有して使いたい
スタンドアローンで使用している業務ソフトを使用。
当初、人数も少なくスタンドアローン版で十分だったが、
人数が増え共有環境にして使いたい。
業者に頼んだところお見積不可で再構築する必要があった。
課題
スタンドアローン版で使用しているので、業務に無駄な時間がかかる
P2Vで解決
- 共有環境できる仮想化サーバー内で稼働することで
スタンドアローン版でも共有が可能になり業務効率が上がった
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記例は既に導入している既存システムに対してのP2Vソリューションですが、
近年は仮想化ありきでシステムを構築する企業様も増えてきています。
CO2削減にもなるとういう理由もございますが、
複数のサーバーを稼働させる場合、UPSやバックアップもその数を用意、管理するのは大変です。
特に中小零細企業ではシステム管理者を抱えていない企業も数多くあります。
なるべく管理コストを抑える、保守がしやすい環境にするのはとても重要ですね。
システム構築する際は、是非P2Vも検討してみてください!